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映画「岳」が酷かった件

諸般の事情により、お休みを頂くことになりました故、金曜日に何年ぶりかで一人で映画を見てきました。見たのは前から気になってた「岳」

感想を一言。

「最悪」

(以降ネタばれ注意)



いや、ほんともう最悪。単なる山ブームに乗っかろうとした駄作でした。

前半は原作のストーリーをピックアップした流れでそこはまあまあだったのですが、後半の映画版オリジナル部分はヒドいもんでした。
簡単にいうと、この脚本は山を知らない人が書いたなということが露骨に分かるストーリー。山登りが好きな人は見ない方がいいと断言できる。山を知らない人なら楽しめるかも。

以下、突っ込みどころを列挙。

・まぁ冒頭のシュルンドに滑落した人を救助するシーンで、「誰が滑落したことを発見し、救助要請したのか」に全く触れられていないのはいいとして、

・天候の変化があり得ないし、それに対するリアクションもあり得ない。バクダン低気圧が近づいてくる〜とかいうけど、それ1〜2日前に分かるでしょ?クライマックス直後でも、低気圧が消えた?離れた?そんな急に消えるかい!そんななか山岳救助隊隊長は、2次遭難の危険があるため捜索中止を命令するが、隊員「俺たち行かずに誰が行く」とくちごたえ。お前、素人か!
・そんななか、小栗旬は雪崩に巻き込まれからくも脱出するが、装備を喪失。足引きずってるが、それでも捜索止めない。死ぬって・・・。
・そんな小栗旬、要救急いで助ける為に、突如元気になりシュルンドにジャンプして飛び込む。いや、死ぬし。
・シュルンドに落ちた要救の足が雪塊の下敷きに。救助するため、ピッケルで切断。失血で死ぬし。
・その要救を長澤まさみが背負って上がろうとするが、力つきて背負われている要救より先に心肺停止。んなアホな。
・その長澤まさみを小栗旬がCPRして、蘇生。それはいいよ。でもそれを無線連絡して、司令所歓喜の渦。いや、まだ吹雪の中に取り残されてるんですがー。救助されてませんよー。

いや、ホント酷かった。
長澤まさみの歩き方が山慣れしてないとか、かわいいもんだわ。
北アの風景はどこまでも美しい。空撮もすごくダイナミック。小栗旬も山が好きになったってのも分かる。でもそれだけの映画。

by yonetch109 | 2011-06-27 00:19 | 雑感